『ピチレモン』が休刊になった理由は?

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『ピチレモン』はいつから休刊?

『ピチレモン』は、20151031日発売の12月号をもって休刊しました。

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『ピチレモン』が休刊になった理由は?

『ピチレモン』が休刊になった理由は、発行部数の低下です。

なぜ、人気が低迷していったのでしょうか?

休刊の前触れ!?大幅リニューアル

「今月からピチレモンは、ちょっと大人にリニューアルします」

2015年7月号にこのようなフレーズが登場し、『ピチレモン』はリニューアルしたことを発表しました。それは主に、『ピチレモン』の読者の多数を占めるようになった、中学3年生以上は向けた言葉でした。

高くなってきた読者の年齢に合わせて、『ピチレモン』モデルも、年齢を高くする作戦にし、「雰囲気も大人っぽく」を意識し始めたのです。

ライバルだらけの領域へ突入

リニューアルが改悪となった原因は、読者のターゲット設定の変更がそのひとつです。

これまで『ピチレモン』は、中学生雑誌として売り出していました。つまり、『ピチレモン』にとって強いライバルは『ニコラ』だけだったのです。

今回のリニューアルで、「高校生向けの雑誌層」へ勝負を挑むこととなりました。

そこには、『ニコラ』よりも、さらに人気の『SEVENTEEN』『POPTEEN』が控えています。『ピチレモン』にとって、さらに強力なライバルがいる層への挑戦を意味しました。

雑誌が並ぶ位置

リニューアルされたのは、雑誌の内容だけではなく、雑誌のサイズもでした。そして、この雑誌サイズの変更も改悪のひとつとなりました。

今までのA4サイズをやめて、ひとまわりサイズを大きくしたのです。具体的に言えば、『SEVENTEEN』のような女性誌サイズへの変更でした。

そうすることで、書店やコンビニで『ピチレモン』が並ぶ位置が変わることになってしまいました。『ピチレモン』を買いたい人が見つけにくくなり、さらには、たくさんの「お姉さん雑誌」の中に埋もれてしまう、ということになったのです。

ロゴが英語に!

29年と2ヶ月使ってきたカタカナのロゴに、いきなり終止符を打ってしまったことも、購入する人が少なくなった要因といえます。

『ピチレモン』から『Pichile』へと変更したのです。

このロゴ変更も、大人っぽくするための策だったのですが、読者や書店に対しての、ロゴが変更になるということの宣伝が足らず、書店も読者も迷わせることになってしまいました。

店頭で、従来と並ぶ位置も異なっていて、ロゴも変えてしまったとなると、『ピチレモン』を探しにきたお客さんを取りこぼすこととなってしまうのです。

編集体制の変更

2014年から、『ピチレモン』の編集体制は、28年続いてきた形から変わりました。

それは「編集委託」でした。「編集委託」とは、『ピチレモン』の編集を外部の編集プロダクションに発注するということです。

『ピチレモン』に対する想いも何もない外部委託者による編集となったことで、引き起こされたリニューアル。それは、改善どころか、部数のさらなる低迷を引き起こすこととなりました。

最低の発行部数

『ピチレモン』が休刊を発表する直前、20157月から9月の発行部数を見ると、73,800部でした。

『ニコラ』は194,687部で、その差は歴然。

その最低発行部数を招いたのは、明らかに、外部委託業者のリニューアルによる改悪によって、読者や人気が激減してしまったことにあるのです。

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